ライブレポレポ＠ＮＹ - 択捉インターナショナル

10月4日　Bridget St. John
イギリスの古参ＳＳＷ。留学中にインド人の友達に教えてもらって以来、結構気に入っていて、「さすがにこんなオバサン誰も知らねーだろ、俺だけの密かな楽しみだウヘウへ」とか思ってたら、案の定というか何と言うか、やっぱりnosさんにマークされてて、何だかなぁという感じ。ライブはBirthday Celebration / Fundraiserということで金の無さを前面に出しつつも、料理なんかも無料で振舞われていて、本人も歌ってはチョット休憩して友達とダベったりという、ほとんどホームパーティーみたいな感じになってました。彼女の曲、歌声はとてもシンプルで、一聴するとただのフォークなんですが、どこかすごく力強くって、やはりグっと引きつけられるものがあるんですよね。こういう良さってなかなか文章で表現するのは難しいのですが、よかったですよ、まじで。
ちなみにチケットはサイン入りでした。それから、、僕、途中までバンドの人と間違われてて飲み物半額になってましたｗ。あ、ブリジットさん来月日本行くらしいです。

10月7日　Winterpills, Tara Jane O'Neil and Lisa Germano
めちゃくちゃ楽しみにしてたライブです。もちろん目当てはLisa Germanoなんですが、前座から結構レベルが高くって、かなり得した気分にさせてもらいました。特にTara Jane O'Neilさん、誰ですか。すっごい良かったよ。エレキギターと声だけのパフォーマンスだったけど、それで十分な出来でした。なかなかの才能を感じさせます。初めて見るLisa Germanoは小柄の可愛らしいイタリア系女性で、期待した通りのあの声を聴かせてくれました。残念ながらヴァイオリンの演奏はなかったものの、ピアノとエレキギターを交互に演奏しながら今回のアルバム曲を中心に10曲超のセットを披露。でも、ほんとうに、ほんとうに言いたくないのだけれど、ぶっちゃけ満足できなかったです。彼女の作品の魅力は、彼女自身の歌声や楽曲によるものであることは言うまでもないものの、加えてそれを引き立たせるあの独特な音響、過剰なまでのリヴァーブが体を包み込む感覚にあったと思います（実はリヴァーブ自体、アルバムでもそんなにかけてなかったりすると思うんだけど、この感覚は聴いたことのある人には分かってもらえるんじゃないかと。）。しかし今回のライブではそういった部分がうまく際立っておらず、少し物足りない感じがしました。Lisa自身も気にしていたのですが、端的にマイクのボリュームが小さかったこと、階下のクラブからの騒音であまり集中して歌えなかったことなどが原因かもしれません（『お金払ってないのに、この音響効果は大したものね』とかって皮肉ってた。）。とは言っても、Lisa GermanoはLisa Germano。僕が今年見たライブの中ではぶっちぎりでベストのライブでしたｗ。ライブ後、会場限定販売の音源を2枚購入。2枚ともLisa手製のアートワークでファンにはうれしい限りでした。

蛇足ですが、、、。東京から会社の同期７、８人でＮＹ研修に来ているにも関らず、僕があまりに単独でライブに出掛けるもんだから、このライブ↑の前に同期の女の子から「今度ライブ連れてってyo!」て声かけられてたんスよ。僕もそんなに言うならって、その子の予習のためにって思って、親切にLisa Germanoの音源とか渡すわけじゃないっスか。正直、僕が聴いてる音楽の中じゃ、かなり一般受けしそうだし、「択捉君ってすっごいオサレ音楽知ってるねー！ライブ楽しみっ」なんて展開とかかなり期待してたわけですよ。そしたら次の日、「ライブやっぱいい。」ってさ。いいって何？何がいーの？苦し紛れに「や、やさしい音楽だよね。」って何？気休めはよしてよ、はっきり一言、暗いって言えばいいじゃん。「だるくて金払う気しねーからライブ一人で行って来いこのタコ。」って言おーよ。ったく、なんなんなんだよ。
ってNurse with Wound聴きながらこれ書いてると、高校の頃、一人でストイックにクラブに通ってたことを思い出しました。みんな結局一人ぼっち。一人万歳。

購入音源