HTMLとかの基礎知識

をつけるってのが「はてな」を始めた理由の半分くらいなんですが、2日目にして「はてな」じゃあんまり勉強にならないことが発覚。まあいいや。とりあえず、きっちり更新するのもめんどくさいし、過去に書いた文章とかを転載していきます。これは2年くらい前、学部のときに書いたCDレビューです。

SAVATH+SAVALAS / ROLLS AND WAVES ep

Rolls & Waves

Rolls & Waves

 スコット・ヘレンの変名プロジェクトsavath + savalas、heftyからの最新EP。 prefuse73 としての活動が現在の彼の顔となってるけどdelarosa and asoraやこの名義の方が断然かっこいい。prefuseがhiphop、delarosa and asoraがエレクトロニカに軸を置いているとすれば、savathは彼自身のルーツに一番近いジャズやポストロックのオーガニックなサウンドを基調としている。このrolls and waves epは前作に増して電子音やノイズなどを多用し、エレクトロニカ的な要素が強くなっているが、そうした要素が生演奏の繊細さや上品な雰囲気を邪魔する感覚は全くない。電子音を純粋に楽器の一つとして取り入れることに成功している。 "エレクトロニックじゃなきゃいけない"みたいな気負いは全然ないし、それでいて過去の繰り返しに終わらない多彩な展開とリズムアレンジがある。ジャジーで、フォーキーで、ポストロックなところもあって、その上エレクトロニックで…。でもそのどれにも振り切れることのない絶妙なバランス感覚。もうどこまでが生楽器でどこからが電子音かわからないし、そんなことどうでもいいくらいカッコいいし。今のprefuseが意図的にか失くしてしまったものが全てここにある。


 んで、だから最近のprefuseがとことんダメ。
 2001年に発売されたprefuse73の1st、vocal studies〜は確かに衝撃だったし、シーンに旋風を巻き起こしたことは紛れもない事実だけど、最近のprefuseの仕事はhiphopの枠に囚われすぎててほんと面白くない。そもそも彼自身の音楽的ルーツはhiphopだけでなく、ジャズやポストロック、フォーク、パンクロックにあって、prefuseの面白さはそれらに加えてエレクトロニックな要素がベースとなるhiphopに絶妙なセンスで取り入れられていることにあった。(実際、prefuse73の名前は彼の愛する73年以前のプレフュージョン・ジャズからとったらしい。)そうした意味でvocal studies〜はすばらしい作品だったと思う。でも最近のはなぁ…。普通のhiphopやん、悪くはないけど。良かったころのprefuseを知りたい方は"All Tomorrow's Parties 1.0"(英国開催イベントの企画盤 / V.A.) か1stの日本盤にボーナストラックとして入ってる"shitslime garbage can vs. my MPC"を聴いてください。わかるから。