読了。

日本国債(上) (講談社文庫)

日本国債(上) (講談社文庫)

国債市場の仕組みから世界の市場におけるその位置、国債ディーラーの平均的な取引やポジションの額、発行から市場での処理にいたるまでの攻防等々、その名の通り日本国債にまつわる常識をけっこう丁寧に解説してくれていて色々と助かりました。著者の問題意識はよく伝わってくるものの一行にそれが彫り下がっていかないという展開に少し消化不良な感も否めないけど、まぁあんまり深くやりすぎると教科書っぽくなるからね。とはいえ小説として読むとやっぱり情報の吸収力が良い気がします。何より雰囲気がわかるのは良いですな。あっ一応ミステリー小説です。