フィールド・トリップの報告 その2

etorofu2005-06-30

ミーティング
CAREの活動である(3)‘Non-formal教育プログラムの実施’と(4)‘ステークホルダーのキャパシティ向上のための参加型アプローチの採用’に係る「Non-formal識字学校-年度末参加型レビューミーティング」は、午後から2時間半ほどかけてじっくりと行われた。参加者は女生徒17,8名と司会3名(女生徒代表1名とその他村民2名。)で、女生徒5,6人司会一人ずつの3グループに分かれてラフなディスカッション形式によって女生徒から今年度の識字学校に対する評価を聞き出すというもの。CAREスタッフなど外部の人間は特にアドバイスを求められない限り、口を出すことはない。

女の子たちの意見を来年度のプロジェクトに反映させることがもちろんミーティングのテーマとなっているわけだが、ここではむしろ参加型アプローチによるキャパシティービルディングにプライオリティーがおかれていた。その点で、活動→反省会→意見の反映・改善のためのアクションという一連のプロセスを体験させるこの取り組みは成功してたように思う。

女の子たちが解散した後、司会者など数人の村の代表とCAREスタッフ、そして僕の働く機関のスタッフたちの間で意見交換会を行った。僕は「みんな楽しそうに勉強しているようだが、明確な目的意識がなく継続的な学習が望めない。職業スキルを身につけるための本を提供して現金収入というインセンティブを与えてはどうか。将来、学校へ行くためのお金にもなるだろう。」という主旨のことを言った。専門的なことを理解するレベルに女の子たちはまだ至っていないということで周りの反応はあまり良くなかった。クメール語のそういう本もないらしい。生きるための最低限の教育というプロジェクトの目的からすれば高望み過ぎたかも知れない。



感想・考察へとつづく