酩酊。
あはー、久しぶりに家で酔ってます。でっかい宿題を提出して、プロジェクトのための統計分析も一山越えたもんで、すきっ腹にビールを軽くあおりました。つまみはHershey'sのアーモンドチョコレート、BGMは
- アーティスト: Merzbow
- 出版社/メーカー: Relapse Records UK
- 発売日: 1996/05/28
- メディア: CD
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何か自分で昔書いたと思われる記事発見。
>ムーアに関しての記事読みました(暇だなあ、けっこう。平日がんばると週末は多少休みが取れるのです。)。
良く書けていると思いました。今まで読んだムーア評の中でも秀逸だと思います。僕はnosさんのページに「911、ブラックすぎてぜんぜん笑えないんですよね、何でかよくわからないけど」って書いたんですが、そのもやもやとしたものが晴れた気がします。ただ、少し付け加えるならば、彼のような反応・批評が出てくることに関してもムーアはやはり自覚的だったのではないでしょうか。「だから俺達は、捻りもなく笑えない、単にストレートなあてこすりを見せられて、彼の揶揄するところに対して同意を迫られているような窮屈さを感じる。乗れない者は、そうしたひどい現状を容認している当事者だと言われているような、ちょっと身の置き所のない気持ちになる。」
「諸々の悪徳を含む現実の「有り」を前提とするブラックユーモアにも、「これがわからないとは頭がカタいな!」という脅迫が、結果的にはたらいていることが確かに多い。」(http://d.hatena.ne.jp/bakuhatugoro/20040912 より。)
とありましたが、ムーアはブッシュ政権(というかこれまでの米政権)がとってきた<合意の捏造・・・参照:チョムスキー>という方法論そのものをパロディ化しているのではないでしょうか。「その都度それぞれの現状を「悪」だと断定し・・・受け手側の躊躇の余地は、キッパリ切り捨てられている。」、、、ともすれば‘ムーアの映画’を‘ブッシュ政権のやり口’と置き換えることもできるような言い回し↑です。
まったく同じ手段をつかって正反対のイデオロギーをぶつける―。こうしたコンセプトのもとに撮られた(たぶんね)映画を見てある種の違和感を覚えない方が不自然だし、それを感じない奴は逆にブッシュを熱烈に指示していた可能性のある人間だと言えるかもしれません。
ただ悲しいかな、僕はこの映画をアメリカで見ましたが、映画はストレートに笑いとして機能してしまっています(息子がイラクで戦死したオバサンが出てくるところ以外は笑いが絶えませんでした。)。映画はこの種のものとして異例のヒットとなっていますが、その見られ方はムーアの望んだものではないでしょう。もっとも、彼はそれを半ばあきらめた上でやっているのかも知れませんが。
いつのだこれ。ていうか誰になんで真面目に書いてるのかしら。うーん、、、ご近所様には申し訳ないけど酔ってるときに聴くメルツバウは良いなぁ@夜中の3時。