鷲は群れない。

トップ・レフト―都銀vs.米国投資銀行 (祥伝社文庫)

トップ・レフト―都銀vs.米国投資銀行 (祥伝社文庫)

投資銀行の雰囲気を少しでも掴むためにというわけで、知り合いの日本人の方から借りて読んでます。けっこうスピード感があるしストーリーがあると金融の知識も覚えやすくていいんだけど、米投資銀行VS都銀っていう構図とか展開がとにかくベタベタ。例えていうなら、全体のイメージは武論尊*1池上遼一サンクチュアリとか火曜サスペンスに近いかも。米系投資銀行マンの龍花丈(タツハナ・ジョー、もちろんJoeって呼ばれてる。)て人の台詞が特に面白くて、「鷲は群れない」とか「この世の全てのものには値段が付けられる」とか言っちゃいます。他にも「おまえと寝るコストが高ければ売春婦を買うだけだ!単純なコスト・コンパリゾン(cost comparison)さ」などなど’要メモ’な名言飛び出しまくりです。

ちなみにトップ・レフトというタイトルは、シンジゲート・ローンの主幹事銀行の名前が契約書ツームストーン(完了広告)のトップ・レフトに記載されるところからきてて、インベストメント・バンカーの名誉の象徴みたいなもんらしいです。

すげー勉強になります。

*1:このマンガでは史村名義